ジョルジュ・ブラック
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110,000円(税10,000円)
ジョルジュ・ブラックの1962年作《静物》木版画。原版はルーヴル美術館で永久保存されている。色彩と質感と静寂が魅力。
ジョルジュ・ブラック Georges BRAQUE (1882-1963)
フランスのアルジャントゥイユに生まれる。初期はフォーヴィスムの影響を受け、鮮やかな色彩と自由な筆致を用いた作品を制作していたが、1907年頃からパブロ・ピカソと出会い、共にキュビスムを創始した。キュビスムでは、対象を複数の視点から同時に捉え、形を幾何学的に分解・再構築する革新的な表現を追求した。特に、紙片や木目などを画面に取り込むコラージュや、色彩を抑えた落ち着いた構成で知られる。その後、第一次世界大戦を経て、より装飾的で柔らかなスタイルへと移行し、静物画や楽器、鳥などをモチーフにした作品を多く残した。ブラックの探求は、現代絵画の新たな可能性を切り開き、20世紀美術に大きな影響を与えた。