ルーヴル美術館カルコグラフィ
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550,000円(税50,000円)
パブロ・ピカソの《母性》。ジャック・ヴィヨン版。ルーヴル美術館カルコグラフィ。青の時代の静寂と慈愛が融合。
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198,000円(税18,000円)
芸術の極地。藤田嗣治による《女と猫》ドライポイント。線の繊細な輝きが心に染みる。
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110,000円(税10,000円)
ジョルジュ・ブラックの1962年作《静物》木版画。原版はルーヴル美術館で永久保存されている。色彩と質感と静寂が魅力。
【ルーヴル美術館カルコグラフィ】について
ルーヴル美術館のグラフィックアート部門にあるカルコグラフィ工房では、今も伝統的な技術を継承し貴重な原版のコレクションから版画作品が生み出されています。ギリシア語で「銅に書いたもの」を意味する「カルコグラフィ(chalcographie)」は、フランスにおいて銅版彫刻で刷られた版画、またその原版を保存する場所を表しますが、ルーヴル美術館においては、同館グラフィックアート部門カルコグラフィ室を指すと同時にその工房で刷られた版画を意味します。
ルーヴル美術館の原版コレクションは、17世紀に絶対王政を極めたルイ14世がフランス王家の権勢を国内外に知らしめるため、壮麗なイベントや王宮、芸術作品などを銅版画によって記録することを奨励したことに始まります。続く歴代の王たちの下、原版コレクションはさらに豊かなものになり、革命を経た1797年に王家所有の3000枚のコレクションを引継ぎカルコグラフィ室が設立されました。
原版のコレクションはブルボン朝の歴代国王や皇帝ナポレオンゆかりのもの、そして現代作家の作品に至るまで多岐にわたります。歴史・文化の伝播や芸術の普及、そして人々の教育と、数百年にわたってさまざまな目的で用いられてきたカルコグラフィは、原版が永久保存され現代もなお私たちの目を楽しませ続けています。